教育センターの今

【専門研修】地理歴史科における地理総合・歴史総合の授業づくり講座

2025年8月19日 17時33分

8月1日(金)福島県教育センターを会場に専門研修「地理歴史科における地理総合・歴史総合の授業づくり講座」を開催し、県内の先生方13名が受講されました。東京都立大学の根元裕樹先生をお招きして「地理総合を担当する上で知っておくべきGISの基礎知識と活用例」と題した講義と演習、授業実践に基づく協議を通した授業の振り返りを行いました。

DSC01083  DSC01075  DSC01078

<研修者の声>

○普段授業をしていると、なかなか学習指導要領に立ち返る時間がないまま進んでしまいますが、「見方・考え方」の部分には当たり前だけれども大事な要素が多数含まれているなと改めて感じさせられました。また、他の先生方の授業実践を受けて、もっと身近な視点を地理的な要素と結びつけた授業を展開したいと考えました。自分が今いる地域を、もっと知ってみようと思います。

GISを用いた授業に対する抵抗感や自信のなさが少し軽減され、自分もやってみようという気持ちになった。特に、学校周辺の地形について詳しい知識がないから地元を題材にしてできないと考えていたが、レイヤーを重ねて情報を読み取らせるだけでも、周辺地域の理解につながると気付くことができたのは大きい。

○本研修ではGISの体系的な理解だけでなく、非専門の先生方向けのGIS指導の方法という点で非常に参考になった。地理総合は非専門の先生方が教える機会が多く、とくにGISは何をどのように教えればよいのかわからず困っている方も多い。しかし、本研修でもあったように、地理院地図やRESASなどのクラウド型GISは操作性が高いうえに、防災や観光など様々な分野について地図上に落とし込むことができて便利である。このような既存のサービスをわかりやすく説明し、普及していくことが地理専門の教員として責務であると感じた。