2023年10月の記事一覧

【専門研修】校務処理に生かす表計算活用講座

 10月24日(火)「校務処理に生かす表計算活用講座」が開催され、県内各地から、30名(小学校6名、中学校9名、高等学校10名、特別支援学校5名)の先生方が受講されました。演習を通して成績処理に生かせる関数やグラフ作成など、表計算ソフトウエアの様々な機能について学びました。また、午後からは2グループに分かれ、ピボットテーブルを用いたデータの集計方法や、VBAを用いて業務を効率化するための方法について学びました。

 

<研修者の声>

・これから、教育計画や教育アンケートなどの作成に入っていくので、今日研修で学んだことを1つでも生かしたい。また、教えていただいたショートカットキーの中には、今日初めて知って便利だと感じたことがあったので、学校に帰って他の先生方にも教えたいと思う。

・表計算ソフトウエアを活用することで業務の効率化が可能になることが分かった。現状ではパソコンに詳しい先生方に頼りがちだが、自分にできるところからチャレンジしていきたいと考えている。

・生徒との個人面談や、各種アンケートの集約や分析など、今回の研修で学んだことを実践できる機会は本当にたくさんあると感じた。今日教えていただい表計算の基礎基本をスタートにして、自分なりにアレンジを加えながら活用できる機会や幅を大きくしていきたい。

 

【専門研修】 スマホ時代のいじめの理解と対応講座

 10月16日(月)「スマホ時代のいじめの理解と対応講座」を開催しました。県内各地から、38名(小学校7名、中学校13名、高等学校13名、特別支援学校5名)の先生方に受講いただきました。
 受講された先生方は、いじめ防止対策推進法やネットいじめの現状について理解を深めたり、いじめの未然防止について演習を交えながら体験的に学んだりしました。また、これまでのいじめの指導・支援について振り返り、改善すべき点や新たに取り組んでみたい点を明らかにすることができました。

 

〈研修者の声〉
・いじめ対策を改めて確認する事で、いじめ0よりいじめ見逃し0を目指し、生徒指導主事として各学年との連携を密にして速やかな対応をしていきたいと思いました。事例を参考に演習できた事で何事か起こった時に活かして行きたいと思いました。法をしっかりと理解して取り組んでいく事で「いじめ」というデリケートな面などにも自信を持って対応することができるようになったと思っています。

・いじめについて、された生徒もした経験がある生徒も9割という話がとても腑に落ちました。我が校でも毎日何かが起きていて悩む事も多かったのですが、500人を超える生徒が同じ空間で生活していれば、起きて当たり前なのだ、それを未然に防ぐプロアクティブな生徒指導とリアクティブな生徒指導のバランスを図りながら、チームで解決していく事が大切であるという事を改めて見直す事ができました。

・いじめが起きやすい時期が調査結果からも出ているため、その時期に合わせてアンケートを実施したり、やり方を工夫することで早期発見に繋がると思いました。LINEのやり取り1つとっても、実際に生徒に考えさせることで、自分事として考える、振り返る機会になると思います。忙しい学校生活の中で、どこで時間を取るかが課題ですが、教育計画の中に盛り込んで未然防止の敎育をやっていく必要があると思いました。

・いじめの未然防止のためには傍観者へのアプローチが大切であることが理解できました。傍観者が何らかの働きかけをすることで数秒以内に50%を超えるいじめが止んだというデータは、いじめの多くは教員がいない場で起こることを考えると非常に注目すべき点であると感じました。また、傍観者の生徒に仲裁や教師への通告を求めてしまいがちですが、ハードルが少し低めのシェルターやスイッチャーの役割も有効であることを知ることができました。


 

 

【専門研修】授業力向上のためのICT活用実践講座(義務系)

 11月6日(月)に、教育センターにおいて「授業力向上のためのICT活用実践講座(義務系)」が開催され、県内各地から32名(小学校11名、中学校21名)の先生方が受講されました。

 ICT機器や授業に役立つアプリの基本的な操作について、実際にタブレット端末とプロジェクターを使用して演習を行いました。自治体によってICT機器の環境は様々ですが、今ある環境の中で、できることを考えながら研修に臨まれていました。

 授業づくりに生かせる効果的なICT活用では、ワークショップ形式で意見交換、授業構想案の作成を通して、ICTの効果的な活用場面や留意点を共有することができました。そして、授業のめあてを達成するための効果的なICTの活用の視点で授業をデザインすることができました。

<研修者の声>

・福島県のICT活用率の低さに驚いた。使うことがすべてではないが、ICTは授業のみならず生活に欠かせないものになっていくと考えられるため、学校活動の中で使い方を身につける機会を確実に設定することが大切だと感じた。

・校種は同じであっても、教科やICT環境によって、使い方、使うソフト等が様々で、興味深いアプリの情報や新たな使い方を知ることができた。また、物的な体制整備を進めることが本県の課題であると感じた。ICTの特性・強みを観点に沿って整理することで、ICT活用の用途がより思いつきやすくなったと感じる。

 ・教師と生徒がつながるためには、生徒と生徒がつながるためには、教師と家庭とつながるためにはについて真剣に考えることができた。授業でどのようにICTを役立てていくかについても意識して指導案を書くことができた。

【専門研修】授業力向上のためのICT活用実践講座(県立系)

 10月31日(火)に、教育センターにおいて「授業力向上のためのICT活用実践講座(県立系)」が開催され、県内各地から30名の先生方が受講されました。
 ICT機器の取扱いや授業における効果的な活用方法について、実際にタブレット端末やプロジェクタ等を使用して演習を行いました。また、授業づくりに生かせる効果的なICT活用についてワークショップ形式で意見交換を行いました。実際に授業構想案を作成し、ICTの効果的な活用場面や留意点を共有することができました。

<研修者の声>

・教育の情報化について、各教科ごとに進めるのではなく、学校全体で進めていかなければならないことを改めて認識できた。また、教科横断的に進めることで、生徒にとってもより効果的になればと考える。授業でもICTを使うことはできているが、協働学習まで発展できていない部分があるので、改善していきたい。

・他校のICT活用についての実践例や、課題について情報を共有でき、参考になった。個別最適な学びのツールとしての利用や、学びを進める上で自身の特性などにより困難を抱えている生徒が、困難を補うツールとしてもICTは利用できるのではないかと感じた。

・授業力を向上させていく上でICTをどのように取り入れていくのが効果的なのか改めて考えることができた。現在のICT授業は一斉授業や個別学習の利用が主であると感じた。今回の研修で学んだ協働学習について今後チャットなど工夫しながら取り組んでいきたいと思う。

専門研修【高等学校数学講座】新課程に対応した高等学校数学科統計授業づくり講座を実施しました

 10月2日(月)に教育センターにて、「新課程に対応した高等学校数学科統計授業づくり講座」が開催され、県内各地から12名(高等学校10名、特別支援学校2名)の先生方が受講されました。
茨城大学教育学研究科の小口祐一先生をお招きし、講義・演習「統計教育における問題解決や意思決定について」において、SSDSEやGeoGebra、CODAPなどを活用したデータの収集や分析、シミュレーションに基づく推論・意思決定についての実践的な統計授業づくりを、先生方と一緒に考えました。

    

<研修者の声>
〇 小口先生に具体的なソフトの操作方法をご指導いただき、授業実践がイメージしやすい演習時間となりました。データカードを用いたり、実際にICT教材を使用したりしながら、探究的活動となるような実践をしていきたいです。
〇 本日の研修でたくさんのアイデアをいただけたので、自分なりの工夫や生徒の実態を踏まえ、これまでの授業をしっかり改善し実践したいです。また、様々なICTツールをご紹介いただいたわけですが、生徒がこれから生きていく社会は情報機器と切り離すことはできないため、操作についても時間を割いて、生徒とともに努力を続けたいです。
〇 CODAPなど統計の授業で活用できるものを紹介いただいたので、今後の授業に活かす方法を模索していきたいです。CODAPなどについては生徒が視覚的にも理解しやすいものになっていると思うので、積極的に活用していきたいです。