教育センターの今

令和元年度小学校外国語活動・外国語科講座

 令和元年9月5日(木)~6日(金)の二日間で、小学校外国語活動・外国語科講座が開催されました。小学校は来年度より新学習指導要領が全面実施されますが、外国語活動および外国語は時数が増加し、その内容においても大きく変わります。明日の授業ですぐに実践できる研修として講義とワークショップを実施しました。

 まず、日ごろの授業実践の成果と課題を共有し、課題の焦点化を図りました。その後の講義で、新学習指導要領に沿った授業展開を実際に体験し、解説とともに理解を深めました。そして、文部科学省初等中等教育局視学官の直山木綿子先生をお招きし、「言語活動を通した『聞くこと』『話すこと』『読むこと』『書くこと』の指導法」と題して講義をいただきました。様々なエピソードや体験談を交えて具体的にお話しいただきましたのでイメージしやすく、外国語教育に対する考えや授業改善の視点を改めることができました。また、直山先生が持ち合わせる熱い情熱と力強いメッセージにすぐに引きつけられ、充実した講義となり時間がとても短く感じました。

 

 

 

 

 

 

 その後、ペアになり、模擬授業を実施しました。講義で得た視点や指導法を積極的に取り入れ、アイディアあふれる授業となりました。

 

 

 

 

 

 

 研修者の感想

〇 外国語活動や外国語科の指導への意識を変えることができ、とても有意義な研修でした。また、子どもたちの目線に立って授業について考えることができて、ともて楽しく、あっという間の研修でした。

〇 Let's Try!やWe Can!を用いてどのように活動を構成していくのかを考えることができました。受けた講義をもとにして活動の流れを考えることもできました。実際に模擬授業をやる上で改善していく点が明確になりました。

 

【職能研修】小・中学校におけるキャリア教育実践講座

 9月2日(月)~3日(火)に、「小・中学校におけるキャリア教育実践講座」が開催され、県内各地から36名(小学校22名、中学校14名)の先生方が受講されました。
 「実社会から見た学校教育への期待」「基礎的・汎用的能力を育む教育課程」「キャリア発達理論とキャリアカウンセリング」等の講義題で,県内各地から多彩な講師をお迎えし,キャリア教育の在り方について学びました。また,自校における実践的・体験的学習活動の取組を基に,教科横断的な視点を取り入れた年間指導計画を作成する演習等も行いました。キャリア教育の視点で教育活動を捉え直すことで,子どもたちの学びをより充実させることができると実感した研修となりました。

 〈研修者の声〉

○講師の先生方のお話がとても分かりやすく,勉強になった。今行っている教育活動の中にたくさんのキャリア教育の要素があり,それをうまく活用していくことが大切だと分かった。

○子どもたちにとって一番身近と言える職業である「教員」。一人一人の自己実現に向けて,「働くって楽しいことだよ」を体現しているか,改めて自分自身を見つめることができた。

 

 

【基本研修】幼稚園等新規採用教員研修 宿泊研修

 8月19日(月)~21日(水)の三日間,「幼稚園等新規採用教員研修 宿泊研修」を実施し,県内各地から私立も含めた幼稚園・認定こども園新規採用の先生方82名が受講しました。

 研修では,「幼児の発達と人間関係」等についての講義・協議のほか,「音楽をバックに楽しむ」として楽器やリズムダンスをしたり,「保育と遊び」として廃材を利用して遊びに使える物作りをしたりする演習等を行いました。

 研修者同士が1学期間の経験から学んだことや現在不安に思っていることなどを積極的に出し合い,三日目には自信にあふれた表情で研修を終えていた様子が印象的でした。

     

〈研修者の声〉

○保育についての知識から実践的内容まで,幅広く研修することができ,学びとなりました。研修で学んだことを意識したり,保育に生かしたりして,自分の保育の質を上げられるようにしたいです。

○保育を行っていく上で大切なことを改めて学ぶことができ,よかったです。実際に体を動かしたり作ったりと,保育に生かせる実践的な内容も多く,楽しみながら学んでいくことができました。今回学んだことを生かして,今後もがんばっていきたいと思います。 

○宿泊研修ということで初めは不安がありましたが,他の先生方と話す機会がたくさんあり,学ぶことも多かったです。すべての講義がとても楽しくためになりました。参加できてとてもよかったと思います。

【専門研修】ワークショップで学ぶ情報モラル教育講座

 8月20日(火)、教育センターを会場に「ワークショップで学ぶ情報モラル教育講座」が実施されました。県内各地から23名(小学校3名、中学校5名、高等学校11名、特別支援学校4名)の先生方が受講されました。インターネットの現状を理解し、子どもたちに情報モラル・情報リテラシーを身に付けさせるために、「楽しいコミュニケーションを考える」、「スマホ利用のルール作り」などのワークショップを中心に、活発な意見交換が行われ充実した研修となりました。

  

<研修者の声>

・子どもたちに情報モラルを身につけさせるためには、教師側が現状を知った上で、その危険性等をきちんと指導することが大切だと改めて感じました。また、ワークショップ等で子どもたちと一緒に考えることも重要だと思いました。

・グループでの話し合いを通し、様々な見方を踏まえて具体的な課題と解決策を考えることができた。今後、生徒にも同様の活動に取り組ませてみたい。

・座学で教師の話を聞くだけの情報モラル教育では生徒に定着せず、生活の中で生かされていないと感じていたので、考えながら意見を出し合って学ぶことができる指導例を知ることができた。

【専門研修】教科書を活用して表現力を高める英語指導講座

 令和元年8月1日(木)~8月2日(金)に教科書を活用して表現力を高める英語指導講座が開催されました。教科書から離れずに話すことや書くことを通して自己表現する力を育成する授業について研修を行いました。研修者の先生方が日ごろの指導の成果や課題を共有しました。そして、教科書本文の学習を想定した表現力育成の授業と、表現形式を学びながら表現力育成する授業について学び合いました。

 

 

 

 

 

 

その後、New Horizonの編集者でいらっしゃいます宮城教育大学の鈴木渉先生を講師としてお招きし「教科書を活用した表現力の指導法」と題してご講義いただきました。教科書に込められた思いや意図、SLAに裏付けされた活動を紹介いただき、すぐに授業に取り入れられる情報をたくさんいただきました。

 

 

 

 

 

 

 それらを活用してペアで授業をデザインし、模擬授業を行いました。どのペアもアイディアあふれる授業を展開し、有意義な研修となりました。

【自主講座】子どものためのロボットワークショップ「ロボット講座」

 8月3日(土)、教育センターを会場に子どものためのロボットワークショップ「ロボット講座」が開催されました。県内の小中学生とその保護者20名が参加し、LEGO mindstorms EV3を使って、ロボットを組み立てたり、試行錯誤してプログラムを作成したりしながら、ロボット制御の基礎を学びました。今年度も福島県情報産業協会の方々にお手伝いいただき、親子で楽しみながらプログラミングを体験する有意義な講座となりました。

  

【専門研修】グループウェアで活用するG Suite実践講座

 7月23日(火)に、教育センターにおいて「グループウェアで活用するG Suite実践講座」が開催され、県内各地から22名(小学校4名、中学校2名、高等学校14名、特別支援学校2名)の先生方が受講されました。
 G SuiteのアプリであるClassroomやカレンダー、ドライブ、フォームなどの活用方法を学び、それぞれのコンテンツをまとめたグループウェアサイトの構築を行いました。G Suiteを活用した各校の校務の効率化につながる、充実した研修となりました。

<研修者の声>

・Googleサイトの構築はとても勉強になり、これからの職務で使えると思いました。夏休みを利用して、ぜひ本校の職員室のページを作成していきたいと思います。

・Classroomは使用したことがなかったので、他の先生にも紹介して学校で使ってみたいと思います。

・校内イントラや校内共有フォルダに変わるものを考えており、G Suiteは大変参考になりました。