教育センターの今
専門研修【小学校算数講座】算数科「数学的活動の充実を図る授業づくり」講座を実施しました
8月4日(木)・5日(金)の2日間にわたり,算数科「数学的活動の充実を図る授業づくり」講座がオンラインで開催され,県内各地から27名(小学校19名,義務教育学校2名,特別支援学校6名)の先生方が受講されました。
筑波大学附属小学校の盛山隆雄先生による講義「数学的な見方・考え方を働かせる算数科の授業」を中心に,教材の本質をとらえるとともに,数学的活動を充実させ,児童の数学的に考える資質・能力を育む授業づくりの研修を実施しました。
数学的に考える資質・能力を育てることによって,数学的な見方・考え方はさらに豊かで確かなものになっていくことの大切さ,実践事例を基に算数科の授業づくりの在り方などを先生方と一緒に考えることができました。また,各班に分かれて,同じ教材から各自,授業構想をしながら板書案を作成し,発表・協議を行いました。
研修者の声は次の通りです。
○盛山先生の実践に基づいた御講義を拝聴でき,大変貴重な研修の機会を与えていただきました。特に,子ども一人一人の解決のプロセスを見取ること,子どもの「見え方」を捉えることを今後の授業の中で意識していきたいと思います。
○盛山先生の講義は,自分が日頃からもやもやとはっきりしていなかったことを丁寧に一つ一つ解説してくださり,とても勉強になりました。数学的な見方・考え方については,教師の発問が大事であることを知り,今後は主発問についてよく吟味していこうと思いました。また,帰納・演繹については,実例を挙げながら話してくださり,自分の授業の見直しにつながりました。大変有意義な時間となりました。
○先生方の授業構想をお聞きして,同じ教材でも,児童の実態に応じて手立ては様々であると改めて実感しました。また,アプローチの方法は違っていても,授業の中で大切にしなければならないこと,共有させたい見方・考え方,本質は共通していることも感じました。はやく子どもたちと算数の授業がしたいという思いが募る時間でした。本質を変えずに事象を変えてみるということについて大変勉強させていただきました。問題発見・解決のプロセスをまわす授業を,日々の授業から意識していきたいと思います。