教育センターの今
【専門研修】 人間関係づくりに生かす予防・開発的教育相談講座
9月5日(火)「人間関係づくりに生かす予防・開発的教育相談講座」を開催しました。県内各地から、42名(小学校9名、中学校16名、高等学校14名、特別支援学校3名)の先生方に受講いただきました。午前は、全ての校種共通で、福島県公立学校スクールカウンセラーの二瓶重和先生にご講義いただき、問題(提起)行動の未然防止に効果的な「人間関係づくり」について、演習を交えながら体験的に学びました。午後は、小・中学校と高校に分かれての講義・演習を行いました。「人間関係づくり」ための実際の活動を通して感じたことや気付いたことを共有し、学びを深めることができました。
〈研修者の声〉
・「させる」生徒指導から抜け出せずにいて、仕事が全くうまくいかない毎日が続いており、正直つらいと感じていました。にもかかわらず、この研修を受けて自分が信じられないほど前向きな気持ちになっていることに気付きました。生徒にもこういう瞬間を味わわせたい。まずは学校でQ-Uの見直しをすることから始めようと思います。
・演習を行ってみると、生徒の気持ちになってできるので、とてもおもしろかったです。また、どのようにするとうまくいくかを自然と話したり、声をかけたりすることで、コミュニケーションが取れ、仲間意識が深まったように感じました。自分のクラスでできるのは何だろうか、気をつけることは何だろうかなどを考えたり、確認したりすることができたのでとてもありがたかったです。
・「ゴール」のために、意見を出し合ったり、声をかけあったりすることの重要性を改めて感じました。実際に学級でやった場合、生徒たちの予想外の様子を見ることができたり新たな発見があるのだろうなと思い、楽しみです。学級づくりに実践してみます。
・学校行事等の振り返りとして「アドジャン」「SFAすごろく」等の発達支援的なグループエンカウンターを活用したいと思います。生徒が活動を通して振り返りができるような工夫をしていきたいです。生徒が自分の感情の許容範囲を知るとともに他人との違いに気付くことで、感情の多様性を教えていきたいと思います。
・講義では解決志向アプローチを知ることができました。子どもが自身の解決に向けて、内的外的リソースを活用できるように支援したいです。演習では構成的グループエンカウンターを体験し、楽しみながら「他者と関わる力を身につける」ことができると分かりました。ストレスとの付き合い方やリフレーミングを通して、他者の感じ方が違うことを、SOSの出し方では、課題未然防止教育の重要性を実感できました。相談できる関係づくりを支えたいと思います。