教育センターの今

【専門研修】A31_実践力を高める技術科講座(情報・エネルギー変換編)

 8月10日(木)・22日(火)の2日間の日程で「実践力を高める技術科講座(情報・エネルギー変換編)」が開催されました。

 1日目は、広島工業大学 教授 安藤 明伸先生を講師(オンライン)としてお招きし、「技術分野におけるプログラミングに関する指導の在り方」と「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミング」というテーマで、講義・演習を行いました。講義では、小・中・高等学校との接続を意識したプログラミング教育の在り方や情報活用能力の育成という点において、様々な事例の紹介もしていただきました。また演習では、双方向性のあるコンテンツのプログラミングの制作で、Smalrubyを用いた演習などを行いました。

 2日目は、東京学芸大学大学院 教授 大谷 忠先生と東京学芸大子ども未来研究所 専門研究員 田中 若葉様を講師としてお招きし、TECH未来教材とマイクロビットを用いて、エネルギー変換と情報の技術における授業づくりについて講義・演習を行いました。統合的な問題における題材についても最新の情報を提供していただき、システム化された技術という視点で演習・協議を行い、今後の題材構想、授業づくりの大きなヒントになる内容になりました。2日間を通して、今後の授業づくりに役立つ、充実した研修を行うことができました。

  

   

<研修者の声>

・技術分野におけるプログラミング教育の意義や技術科教師が担う役割について、他校種との関係も踏まえて学ぶことができました。技術分野の目指すべきあり方を踏まえた実践を心がけていきたいです。

・双方向性の教材を今後どのようにしていくか、考えているところでした。そこで、スモウルビーを授業で実践したいと考えていたので、演習を通した講義は大変参考になりました。また、双方向性のあるコンテンツに簡単な計測・制御のビデオモーションなどを取り入れた生徒の興味・関心が高まる教材を学べたことは大変参考になりました。今後の実践に生かしていきたいです。

・統合的な問題解決の学習内容については、今まで疑問に思うところが多かった。今回の講義や演習を通して、技術の授業で扱うことができるシステム化された技術の考え方は、とても学ぶものが多かった。

【専門研修】 学校教育相談基本講座

 8月8日(火)「学校教育相談基本講座」が開催され、県内各地から、39名(小学校12名、中学校9名、高等学校14名、特別支援学校4名)の先生方が受講されました。午前の部では、相談面接の流れや基本技法について、演習を通して体験的に学びました。午後の部では、会津大学教授の苅間澤勇人先生にご講義いただき、Q-U結果の分析を通して、児童生徒個々の理解を深めたり、学級集団の実態を把握したりし、具体的な支援策について真剣に考える様子が見られました。

 



〈研修者の声〉
・教育相談の基本原則と技法を知ることで、冷静に対応することができるということを学びました。実際にロールプレイングをすることで、それぞれの立場の気持ちを擬似体験することができ、有意義でした。

 

・相談面接の基本原則・技法について、再確認することができました。校種の違う受講者との相談面接演習体験を通して、校種や職種によって面談の仕方が違うことが分かりました。また、普段から子どもや保護者との信頼関係を築くことが、効果的な教育相談につながることを学んだので、2学期からは意識して子どもや保護者と関わっていきたいと思います。

・Q-Uの結果を先生方で共有し、活用していける職場の環境づくりが必要だと感じました。また、生徒理解については、生徒と話すときはできる限り予測や思い込みをなくし、何もない状態で話を聞ける心の準備が必要だと感じました。


・Q-Uを活用することで、個人への対応ばかりでなく、学級経営にも活用することができることを学びました。また、チーム学校をつくることが大切といわれている中で、教師を支える組織づくりについても学ばせていただきました。


【専門研修】子どもが目を輝かせて学びを進める理科授業づくり講座

 8月10日(木)に、教育センターにおいて、「子どもが目を輝かせて学びを進める理科授業づくり講座」が開催され、県内から12名の先生方が受講されました。

 午前中は、福島大学人間発達文化学類 准教授 鳴川哲也先生を講師としてお招きし、「これが分かれば悩まない!理科の授業づくりのポイント」という題目で講義をいただきました。講義では、理科で育てたい資質・能力、問題解決の過程を通して学ぶことの意味・価値、科学的な問題解決の在り方などについてお話いただきました。受講された先生方は、日々のご自分の実践を振り返ったり今後の授業づくりについて考えたりしながら研修に臨まれていました。

 また、問いを引き出す事象提示や観察、実験の工夫についての演習や、理科の見方・考え方を働かせる授業の構想についての協議を通して、子ども自身が問題を見いだし、理科の見方・考え方を働かせながら、問題解決を進めていくことのできる授業について、子どもの目線で授業を構想している先生方の姿がとても印象に残りました。

 

(研修者の声)

・今回の研修を通して、単元や1時間ごとの導入の段階での問題を見い出す場面での、教師の事象提示による事象との出合わせ方が児童の知識や思考、意欲につながるのだということを実感しました。児童が既習内容や生活経験から予想をしたり、自由試行をもとに考えをもったりすることができるように、教材研究をして事象の提示の仕方を工夫することを授業に生かしたいと思いました。
・子どもたちから問いを引き出す導入となるよう、教材との出会わせ方の工夫に力を入れていきたいです。また、科学的な問題解決の方法についても、普段の授業の中から繰り返し、子どもたちに意識させるような声掛け・問い返しを行っていきたいと思います。
・学習指導要領のめざす学習目標、それに伴う理科学習の目標、理科教科の「資質・能力」「見方・考え方」「主体的・対話的で深い学び」を常に意識しながら授業に取り組んでいかなければと強く思い、一つ一つの単元のねらいと終末段階における児童の姿を意識しながら授業に生かしていこうと思います。
・「子どもが目を輝かせて学びを進める理科授業づくり講座」はその名の通りプラス先生が目を輝かせて学びを進める理科授業づくりをおこなえば、自然と子どもが目を輝かせる、理科好きな子供たちの育成につながるものと考えることができた研修でありました。

【専門研修】地理歴史科における地理総合・歴史総合の授業づくり講座を実施しました

 8月22日(火)教育センターを会場に専門研修「地理歴史科における地理総合・歴史総合の授業づくり講座」が開催され、県内の先生方11名が受講されました。日々の授業実践例に基づいた協議、福島大学教授中村洋介先生をお招きして防災に関する講義、地理院地図を活用した演習を行いました。

  

 

<研修者の声>
〇 勤務校と状況が似ている学校も多く、非常に実りある講義・協議であった。特に現代の諸課題と関連付けた問い・課題作りについて協議できたことは、今後の授業にも活かしていきたい。
〇 講義を受け、地震や津波などの自然災害を歴史的背景から読み解くという新たな視点を持つことができた。
〇 地理院地図やジャムボードなどICTの活用法も多く学ぶことが出来たので、生徒の主体的な活動となる方法を自分のなかに落とし込み、今の職場での活用法を探りたい。

専門研修【小学校算数講座】算数科「数学的活動の充実を図る授業づくり」講座を実施しました

 算数科「数学的活動の充実を図る授業づくり」講座が,Ⅰ班は8月4日(金)・7日(月),Ⅱ班は8月4日(金)・8日(火)とそれぞれ2日間にわたって開催され,県内各地から33名(小学校30名,特別支援学校3名)の先生方が受講されました。
 本年度も筑波大学附属小学校の盛山隆雄先生による講義「数学的な見方・考え方を働かせる算数科の授業」を中心に,教材の本質をとらえるとともに,数学的活動を充実させ,児童の数学的に考える資質・能力を育む授業づくりの研修を実施しました。
 数学的に考える資質・能力を育てることによって,数学的な見方・考え方はさらに豊かで確かなものになっていくことの大切さ,実践事例を基に算数科の授業づくりの在り方などを先生方と一緒に考えることができました。また,各班に分かれて,各教材から自分なりに授業構想をしたものをオンラインミーティングで共有しました。参集後,各班で1つの授業を練り上げ,板書案を作成し,最後に代表者による模擬授業及び協議を実施しました。

  

研修者の声は次の通りです。
〇 教材の出し方や発問の仕方,どのようにコーディネートしていくか。ただ,教師の文脈でなく子供の文脈で授業をつくっていくことが大切ですので,そこが一番難しいなと感じました。
〇 具体的な問題を使った講義を通して,式=記号的表現,説明=言語的表現,図等=図的表現など,算数独自の思考の表現の仕方には児童の見方・考え方の数だけあることを再確認し,盛山先生の問い返しもまた勉強になりました。
〇 久しぶりに「自らの手で答えを導き出したい」という気持ちに突き動かされる経験をすることができました。これがなければ始まらないので,魅力的な学習課題の設定に今一度立ち返りたいです。

【自主講座】子どものためのロボットワークショップ「ロボット講座」

 8月5日(土)、教育センターを会場に子どものためのロボットワークショップ「ロボット講座」が開催されました。県内の小中学生とその保護者18名が参加し、LEGO mindstorms EV3を使って、ロボットを組み立てたり、試行錯誤してプログラムを作成したりしながら、ロボット制御の基礎を学びました。今年度も福島県情報産業協会の方々にお手伝いいただき、親子で楽しみながらプログラミングを体験する有意義な講座となりました。

【会津地区】小・中学校初任者研修 地区別研修A 授業研修②について

以下の研修について、日時・会場等を変更したため、研修講座要項を再掲載しました。

【会津地区】

小・中学校初任者研修
(地区別研修A 授業研修②)

詳細は、研修講座要項ページ(講座番号 K08【会津地区】)を確認してください。

【いわき地区】高等学校初任者研修等 地区別研修 カウンセリング研修について

以下の研修について、研修講座要項を一部修正し、再掲載しました。

【いわき地区】

高等学校初任者研修
新規採用養護教諭研修(高)
(地区別研修A カウンセリング研修)

公立学校実習助手初任者研修
(地区別研修 カウンセリング研修)

詳細は、研修講座要項ページ(講座番号 K10【いわき地区】)を確認してください。
 

【専門研修】 適切で責任ある行動力の育成を目指した情報モラル講座

 7月27日(木)「適切で責任ある行動力の育成を目指した情報モラル講座」が開催され、県内各地から、22名(小学校7名、中学校3名、高等学校6名、特別支援学校6名)の先生方が受講されました。
 児童生徒を取り巻くインターネット社会の現状を知り、私たち教員が行うべき情報モラル指導の在り方を考えました。また、児童生徒が情報モラルやセキュリティについて、「自分事」として考えることができるワークショップを行いました。

<研修者の声>

・インターネットは子どもたちにとってかなり身近なものになっていることを改めて実感した。しかし使い方が限定的であり、さらにトラブルに関して「子どもたちに危険なことをしている自覚がないこと」「周りに相談しにくいこと」の対策のためには様々な手立てが必要だと感じた。インターネットの利点と危険性について発達段階に応じて理解させたい。

・文章や絵文字等、自分の感じ方と他人の感じ方の違いが明確になって面白いと同時に、きちんと意識しておかなければならないと思った。生徒に対して、教師側が意識して「人によって感じ方が違うこと」を感じさせると、ネットでのトラブルが少なくなるのではないかと思った。また、情報発信に対する指導や、写真のネット公開ではたくさんの問題に気を付ける必要があることなど、丁寧な指導が大切だと分かった。

・情報モラルの授業構想で、先生方と意見を交わしたり、情報交換することで、授業についての見方・考え方も様々であると感じ、非常に参考になった。「答えがない」「一緒に考えていく」というキーワードを押さえた授業づくりを行っていきたい。

【専門研修】子どもたちが支え合い、高め合う学級をつくる学級活動講座を実施しました

7月21日(金)に、専門研修「子どもたちが支え合い、高め合う学級をつくる学級活動講座」が開催され、県内各地から多くの先生方が受講されました。
講座では、受講者同士の実践を基にした協議や演習、國學院大學教授の杉田洋先生による講義などを通して、先生方が特別活動指導の充実に向けて熱心に取り組む様子が多く見られました。

  

<研修者の声>

〇今日の研修会に参加して、特別活動を通して児童の成長に繋がることはたくさんあると感じた。また、他校種の先生方と意見を交換することによりみんな同じ悩みを抱えていることや、様々な取り組み、考え方があることを知れて良かった。

〇今まで、自分なりに学級経営を大事にしてきて、もっとよりよいものにしたいと考え、この講座を受講した。その答えが見つかったような気がする。夏休みの初日に、この講座に出会えてよかったと心から思う。そして、自分自身のことも、大事にしようと思えたこの講座とのご縁に、心から感謝である。

〇「早く学級会をやりたい」という思いが一番強くなった。しかし、そのためには、仕掛けが必要だとも感じた。夏休み期間に仕掛けをたくさん考え、用意して、2学期を迎えようと思う。