教育センターの今

【専門研修】「児童・生徒が自己の生き方を考えていく総合的な学習・探究の時間授業づくり講座」を実施しました

 12月1日(金)に「児童・生徒が自己の生き方を考えていく総合的な学習・探究の時間授業づくり講座」が開催され、県内各地から36名の先生方が受講されました。
 本研修は、今年度から開講された研修です。福島大学から宗形潤子先生をお招きし、総合的な学習・探究の時間の授業づくりについての研修を実施しました。総合的な学習・探究の時間の目標や目指す児童・生徒の姿などに関する講義の後、7つの班に分かれ、ワークショップ型の演習を行いました。演習の最後には、各班からの発表があり、研修の成果を共有することができました。

  

〈研修者の声〉
・それぞれが抱いている課題について共有しながら考えたことで、多面的・多角的に総合的な学習・探究の時間の授業づくりについて考えることができました。また、宗形先生のお話から改めて、学校の目指している生徒像に照らし合わせた授業作りを心がけていきたいと思います。
・同じグループの先生方と話し合いながら、一つの課題について考えを深めることができました。どうすればいいか悩んでいたところも、具体的な実践を教えていただいたり、一緒に考えたりしたことで、来年度に活かしたいアイデアがたくさん見つかりました。

専門研修【中学校数学講座】教える授業から子どもが学ぶ授業に変わる数学科授業改善講座を実施しました

 11月24日(金)に教育センターにて、「教える授業から子どもが学ぶ授業に変わる数学科授業改善講座」が開催され、県内各地から中学校18名の先生方が受講されました。
 本年度も岩手大学教育学部の佐藤寿仁先生より、講義・演習「子どもの学びを中心に考える数学科の授業改善」を中心に、子どもが数学的活動に主体的に取り組むための授業の在り方についての研修を実施しました。重視される3つの“数学”としての「数学的に考える資質・能力」、「数学的な見方・考え方」、「数学的活動」を基に、具体的な実践例の提示や授業づくりの演習を交えながら、プロジェクト型の授業で進める探究的な学びを先生方と一緒に考えました。

    

〈研修者の声〉

〇 我々教師が生徒の働かせている見方・考え方を鍛えていく必要があると強く感じました。そのため発問や板書など、普段の授業で行っていることを改めて振り返り、工夫していくことが研修を進める上で大切なのではないかと考えました。
〇 図形について板書計画や指導案を 10 分間で作成した演習では、短い時間でも集中することで様々な案を練ることができると実感できたので、今後も手間を惜しまず、教材研究に励みたいと思いました。
〇 自分の授業の見直しをする良い機会になりました。自分が実際に実践していることもあれば、初めて考えさせられたこともあり、自信と、学びの両方が満たされた研修となりました。知識・技能こそ、数学的な見方・考え方を意識しながら授業をし、部分的ではなく、授業全体を通して育んでいきたいです。

【専門研修】1人1台端末を活用した保健体育の授業づくり講座

 11月10日(金)に、「1人1台端末を活用した保健体育の授業づくり講座」が開催され、保健体育におけるICT活用について、活用の意図や活用場面について協議を行いました。また、3名の講師の先生をお招きし、効果的なICT活用について講話ならびに演習を行いました。演習は、単元テストの作成や前時の振り返りに活用できるものであり、参加された先生方の興味関心が高まる内容となりました。

    

〈研修者の声〉

・生徒のための視点を自分自身の視点、今後の教育の変化という点からもまず自らが実践し、情報発信する立場になっていけるようにしたいと感じた。

・本研修講座を通して、今ある環境でも実践できることがたくさんあると思いました。自校に帰ったら、絶対に伝達して校内のICT活用率を上げていきたいと思います。

・一度やってみると苦手意識が消えていくような気がしました。実践しなければ改善点も見えてこないので、ここで触れた内容を、体育・保健・学校行事で生かしていきたい。

【専門研修】 学校が変わる!解決志向で取り組む教育相談実践講座

 11月13日(月)「学校が変わる!解決志向で取り組む教育相談実践講座」を開催しました。県内各地から、20名(小学校6名、中学校3名、高等学校9名、特別支援学校2名)の先生方に受講いただきました。
 受講された先生方は、午前は「学校教育相談活動の在り方」「解決志向アプローチ」について理解を深めました。午後は、ホワイトボードを用いた30分で行うケース会議の演習を行いました。解決志向アプローチを基にして具体的な支援策を決定することができました。

〈研修者の声〉

・生徒指導提要が改訂され、教育相談と生徒指導は共通のゴールを目指し、児童生徒の自己指導能力を獲得するための支援の両輪であることを改めて確認できました。また、過去に行われてきた生徒指導ではなく、支える生徒指導が大切であり、チームで取り組んでいく必要があることを確認できました。

・解決志向アプローチにおける「リソース探し(例外探し・短所を長所へ等)」では、私自身教師側の意識を変えていくことの重要性を再確認できました。これまでの経験や自分だけの価値観、こうあるべきだといった教師像や指導観など、リフレーミングすることと大きく関わっていることに気づき、常に意識して職務を務めるようにしたいです。

・小さな変化は大きな変化を生み出すという視点が印象的でした。教員間での話し合いでは、問題とされるものへの最短の解決策を考えようとしてしまうことが多いように思います。大きな変化を最初から求めるのではなく、小さな変化を大切に捉えながら、児童が持っているリソースを一緒に見つけ、児童自身が自分のことに気づき、歩んでいけるような支援を心掛けていきたいです。

・ケース会議というとハードルが高いように感じていた上、普段の会議では情報の共有に終わってしまっていた現状があります。ホワイトボードを用いたケース会議は30分という時間で効率的に事例を検討することができました。学校現場に取り入れやすい実践だと感じました。


・解決志向を用いたケース会議を実際にやってみて、限られた時間内で、目標を明確化してやるケース会議は大変有意義であると感じました。また、解決志向での話し合いであること、ブレーンストーミングであること、責めないことなどの条件により、意見が出しやすく、建設的な会になることを学びました。

・ホワイトボードを用いたケース会議の実践は、とても有意義でした。30分という時間が、あっという間で、しかし内容の濃い議論ができると感じました。自分の学校の実態に合わせて工夫して、実践できたらと思います。

【音楽専門研修】「児童・生徒が音楽を好きになる!歌唱指導法講座」

 11月8日(水)に開催しました。県内各地から16名(小学校7名、中学校4名、高等学校4名、特別支援1名)の先生方に受講いただきました。
 合唱指導者の田中安茂先生による講義では、実際に研修者が生徒役となり、様々な演習を通して歌唱や合唱を指導する上で重要なポイントを、論理的な側面と心理的な側面から丁寧にご指導いただきました。実際に田中先生の指揮によりご指導いただいたり、また研修者が指揮者となってみたり、非常に多くのことを学んだ研修となりました。 

        

〈研修者の声〉

・演習を通して、「できる喜び」「分かち合う喜び」を感じることができた。ウォーミングアップでは、楽しみながら、いつの間にかできるようになっていた。そして、どうしてできるようになるのかについて詳しく説明していただき、体のしくみから理解することができた。また、歌の指導と共に、子どもたち同士をつなぐための教師の働きかけについても紹介していただき、学級経営に生かすことができると感じた。すぐに実践したい。

・音楽室に入ってきた瞬間から生徒をわくわくさせるための仕掛けや、歌唱指導に活かすための声帯機構など、初めて知ることが多く、今すぐにでも生徒に伝えたい内容ばかりだった。また、何より今回受講された先生方と温かい雰囲気で音楽を楽しむ気持ちや合わせる喜びを感じ取れたことが嬉しく、生徒たちにも音楽の授業でこのような感情を感じてもらえるような授業ができるようになりたいと感じた。